実家がゴミ屋敷化…なぜ?具体的な対策とは

「久しぶりに実家に帰省したらゴミ屋敷のようになっていた」「最近実家が荒れてきてゴミ屋敷にならないか心配」と感じたら早い段階で原因と対策を考える必要があります。ここでは実家がゴミ屋敷になってしまう原因や考えられる悪影響、親にゴミ屋敷を片付けてもらう方法などをお伝えします。

実家がゴミ屋敷になってしまう原因

親の体力気力の衰え

歳を重ねると次第に体力や気力が衰えてきます。子育てや仕事が一段落し、忙しく過ごす時間が少なくなり基礎的な体力や精神力が弱まってしまったりや老化が原因の場合もあります。そして外出の機会も減って家で過ごす時間が多くなります。そうなると、片付けや整理整頓が億劫になりモノを出しっぱなしが便利で良いと感じるようになります。また、認知症の始まりなどでいつどのように処分すれば良いかと言った捨て時の判断が出来なくなったり、持っているものをまた買ってしまったり…モノが増える原因となりやすくなります。

もったいないと思ってしまう世代

モノを粗末にしない、大事に取っておくといった価値観で育った世代の人々は古くてもまだ使えるものやは不要な新品を処分することに対してもったいないと感じやすく捨てること自体に罪悪感を覚える人も多いです。元からあるモノを捨てないのに新たに買ってしまったり、贈られたりするとさらにモノが増えてしまい家の中はモノであふれかえってしまいます。

障害を抱えてる可能性

昔から片付けが苦手だった人の場合は発達障害など何かしらの障害が潜んでいるケースも考えられます。物事の優先順位が決められない、計画的に何かを進めるのが難しい、集中力が続かないと言った特徴を持つ人は、日常生活を送るために実はかなりの労力を必要とします。環境の変化や加齢と共にこうした無理がきかなくなることもあります。

実家がゴミ屋敷になってしまい家族に起こりうる悪影響とは

実家がゴミ屋敷になってしまったら…放っておくと考えられる次の4つの問題が起きたりします。

転倒などの原因につながる

家の内外にゴミがあふれたゴミ屋敷では、足の踏み場がなくなり転倒などのリスクが高くなります。ゴミの山につまづいたり、足の踏み場がないため転落したり事故が起きたりします。また、高齢者が介護受けるようになってしまう原因として「骨折・転倒」は認知症や脳疾患、衰弱についで4番目と言われていて、転倒で救急搬送される世代の割合は65歳以上から著しく増えてくるそうです。こうしたことから高齢となった親世代が元気に過ごすためには転倒のリスクが少ない環境を作ることが大事になります。

災害時にすぐ逃げられない

家の中の動線がゴミで阻害されていたり出入口にものが溢れていたりすると災害時や緊急時に素早く逃げ出すことが難しくなります。また、地震や台風などの自然災害が起こった時にも被害が大きくなりやすく積み上げた不用品が落ちてきて怪我をしてしまいます。

病気や体調不良につながる可能性

掃除をしない家はハウスダスト屋嘉比の温床となりやすいほか、ダニ、ハエといった害虫が大量発生するなど、大変不衛生な環境になり病気や体調不良を引き起こします。このような環境は環境は健康被害に拍車をかけてしまいます。

ご近所トラブル

ゴミが家の中からあふれてしまい、公道や共用スペースまではみ出してしまう、害虫被害や悪臭が発生しているといった場合は、ご近所トラブルにもなりかねません。深刻な場合は自治体へ通報されたり管理組合から退去を要求されかねません。

実家のゴミ屋敷化を食い止めるには…親に家の中を片づけてもらうコツとは

安全に暮らすためには片付けることが大切ということを理解してもらう

理由もわからずにやみくもに「片付けて欲しい」と話すより危険だから  身体に良くないからなどと安全に暮らすために片付けをしようと進めましょう。自分のことを気遣ってくれていると親が感じ安心してくれれば、片付けようと前向きになってくれるでしょう。

親のプライドを尊重する

家に不要なモノを溜め込んでしまうには、周囲にはわからなくてもその人なりの理由があるものです。喧嘩腰で聞いたり頭ごなしにどなってしまわず、まずは置いている理由や、不要品に見えるものにまつわる思い出などを聞き出すところから始めると良いでしょう。「壊れている」「汚い」と勝手に判断せずに当時者のプライドを尊重して丁寧に聞き取りをすることが散らかったゴミ屋敷を片付ける早道になることでしょう。

実作業はプロの手を借りる

素人だけでゴミ屋敷を片付けることは大変です。その上、相当な日数がかかるケースもあります。片付けの専門業者に依頼すればゴミ屋敷の片付けも1日のうちに終わり、重い荷物を運ぶ作業や粗大ゴミの回収も業者に任せることもできます。

ゴミ屋敷は転倒や害虫の原因になります。すぐにでも片付けよう!

実家がゴミ屋敷になる原因には、親の高齢化、病気や障害、それによる判断力の低下などが考えられます。ゴミ屋敷を放置していると転倒の原因にもなりますし、害虫などの大量発生による体調不良となりやすいことや、ご近所トラブルの原因にもなります。親には丁寧に聞き取りをし、優しく片付けを促し、必要であればプロの手を借りゴミ屋敷化をストップさせることが大切です。

 

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